リスクコントロール(棒読み)

Tyunさんのブログより。

自分がどれくらいのリスクを取っているかに常に目を光らせることは(株式)投資において最も重要だと思う。扱う金額が大きくなるにしたがって、失った時に労働で取り返すことは難しくなってくる。

外部環境も刻々と変わるし、その時々でどれくらいのリスクを取っているかは明確に数字には出来ないのだけれど、ポジションを大きくすれば、レバレッジを大きく効かせればリスクが大きくなっているというのは間違いない。

そしてポジションの大きさ、レバレッジの大きさは自分でコントロールできる。これが重要。ここは早く資産を大きくしたいという欲との闘い。

また、自分がドローダウンをコントロール出来ている、という感覚を持っているのはメンタルをコントロールするためにもとても大事だと感じる。

どのようにリスクをコントロールするかだけれども、

1. ポジションを落とす(板薄の銘柄で無ければこれが第一の選択肢。どうなったら買い戻すかを事前に決めておく)

2. 銘柄を分散する

3. 指数売りでヘッジする(これに関しては自分のPFと直近相関がある指数を探してやらないと効果が薄いと思う)

4. 個別の売りでヘッジ(板薄の銘柄を大きく持つときは、同業種で流動性のある銘柄を売ってヘッジすることを選択肢として持っておくのはあり)

売りでのヘッジは当然ながら上がる可能性もあって、買いのポジションが下がって売りのポジションが上がる所謂股裂きの状態になる可能性もある。そのため可能であればポジションを落とすのが本質的にPFからリスクを減らすことになる。

 リスクコントロール(棒読み) | Tyunのこつこつ株日記

なんで棒読みだというと、毎度おなじみぱりてきさすさんブログの紹介だから。

 
 
すごくよくまとまっているので一読必須。
 
相場の世界ってのは恐ろしいもので、株ですら信用取引で原資の3倍、
先物やFX、CFDに至っては10倍から数十倍ほどのレバレッジをかけることが出来てしまう。
 
これは上手く使えば資金を大きく増やすチャンスとなり得る反面、
1つのミスが致命的な損失を出すリスクにも繋がりかねない。
 
この世界で長く生き残って行く気が少しでもあるのならば、
リスクを取る量(要するに張る量)を適切にコントロールすることは絶対に必要だと思う。
 
たとえば私の場合だと、たとえ1泊でも持ち越しするポジの大きさは
どんなに大きくても1銘柄2000万程度、全体で最大5000万円程度までにしている。
運用資産が6000万強なので、つまりレバレッジは持ち越しには一切かけない。
 
というのも、私の場合はこの原資が無くなったらやり直しがかなり困難だから
どんな不測の事態が起きても致命的な損害を受けない程度にしなくてはならない。
かといって、持ち越しのギャップアップやギャップダウンは美味しい要素ではあるので
その機会をまったく利用しないのは勿体無い。
そう意識して弾き出されたポジの大きさがこのくらいの大きさになった。
 
これが客観的に見て小さすぎるのか大きすぎるのか適切なのかはわからない。
人によって取れるリスクの量は全然違うから。
 
仮に私の家が物凄い大金持ちだったり、資産が100万円だったりした場合は
もっともっとレバレッジをかけるだろう。
前者なら仮に破産しても家に泣きつけばどうにかなる。(まあこの考え方はどうかと思うが…)
後者ならチマチマ堅実にやっていてもどうせ食っていくほどの儲けを出すのは厳しいから、
リスク承知で大きく張って、負けたら潔く労働で挽回したほうが合理的だ。
 
ここからは一般論になるが
 
負けたら熱くなって大きく張ってしまいたくなる人は多いと思うし、
勝ったら勝ったで「もっと大きく張っておけば…」と誰しも後悔する。
くわえて、タチが悪いことに人間はリスクを取ることに「慣れちゃう」生き物だったりする。
 
こういった要素があるので、
 
気がつくと張りすぎ状態になっていることが非常に多い。
特に、負けている時と勝ちすぎている時がそうなりやすい。
 
ゆめゆめご注意を。

リスクコントロール

少し前にリスクコントロールの話をしたけれども、僕のリスクコントロールに対する私見の続きをば。その時も書いたけれども、僕は相場観で負けるのは仕方がないことだと思っている。それは未来は誰にもわからないものだから。未来がわかるような口を叩くのは、およそ下手くそと詐欺師ばかり。未来は誰にもわからない以上、相場観で負けるのは仕方がないことなんだよ。その代わり、リスクコントロールで負けるのは絶対に許されないことだと思うんだよな。なぜならリスクコントロールは完全に自分で設計出来るものだから。この部分での負けはあってはならないことだと思う。良くあるパターンでさ、相場観で負けて頭に血が昇っちゃって我を忘れて大ロットに手を出して爆死。みたいなのがあるけれども最悪のパターンだよね。相場観で負けるのは仕方がないんだよ。でも、どんなときもリスクコントロールだけはやり遂げなきゃいけない。

んで、リスクコントロールとはなんぞやって話になるのだけども、どれだけリスクを取れるかというのは各自全然違うから、リスクコントロールも千差万別なんだと思う。例えば実家がボンボンだったらいくらでもリスクは取れるはず。最後はスネを囓れば良いんだからさ。ボンボンやその反対に囓るスネがない人、兼業で毎月収入がある人、専業で収入源が株のみの人、若い人、お年寄り、みんなそれぞれ取れるリスクって変わってくると思う。だからまずは自分はどれだけのリスクを取ることが出来るのかをしっかり考えなきゃいけないと思うんだよな。

僕のケースで言うと、僕は19歳から株を始めたのだけども、当時の収入は手取りで350万くらいあったのね。だからもう初期の頃は無茶張りを何度もしてた。運が良いことに信用口座を開いていなかったので、たいして大損はしなくてすんだのだけども、多分このころ信用口座を作っていたら911で完全退場していたと思う。その後、りそな救済後の銀行株相場から信用口座を開設して、全力二階建てでみずほを買いまくったりしていたんだけども、資産が2000万円を超えたあたりから全力二階建てが怖くて出来なくなったんだよね。2000万とか働いて作るには大きすぎるお金なので、僕はびびってしまってそこでチキンレースからは完全に降りた。それ以降はコツコツ主体のトレードで1銘柄に対する総量規制も作って不測の事態が起きても大丈夫な様に、リスクを自分で設計するために心血を注いだ。だからさ、その後の新興大バブルとか、僕が下手くそなのを差し引いても大きくは乗っかれなかったんだよな。周りの人たちは物凄い勢いで資産を増やしていくのに自分はうまく乗れずに凄く焦ったのを覚えてる。でもさ、その後リスクコントロールがきちんと出来なかった人たちは、みんな儲けたお金を全部返上しちゃっていたからね。チキンレースに早降りして、リスクコントロールが出来る体になっていたことが今に繋がっているのだと考えれば、それは結果的には良かったのかも知れない。

リスクコントロールが出来ない人は、必ずどこかでバーストしちゃうんだよね。それは未来は誰にもわからないものだから。必ず不測の事態は起きるから。リスクをコントロールすればこそ、不測の事態にも耐えられるんだよ自分自身の置かれている状況を見つめて、自分はどれだけのリスクを取ることが出来るのかを導き出さなきゃいけない。チャートやファンダを研究することも大事だけれども、このリスクコントロールの部分を研究することはもっと大事なことだと僕は思う。じゃあ、リスクコントロールって具体的にどうすりゃいいのって話になるのだけども、これは凄く簡単な話だ。ロットを下げること。これだけ。ヘッジとか所詮は弥縫策。ロットを下げることでしか、リスクコントロールは究極には実現出来ない。そう思う。

これは奥深い内容ですね。たとえば、5000万運用していて1銘柄100万円までの投資と決めていても、5000万のうち5000万を日本株に費やすのか、それとも、1000万は預金1000万は海外株1000万は金、残りは日本株・・・というように分けるのか。 つまり、リスク管理には、各トレードにおけるリスク管理ポートフォリオ形成におけるリスク管理の2つがあるわけで考えさせられます。世の中の人には株式投資は博打といって批判し現預金だけの人もいますが、現預金のみも国が破綻したりインフレになってきたら紙屑になるのでひじょうにリスクの高い投資行為かもしれません。

裁量トレードにおいて人の手法とやらをパクることなどほぼ出来ないと僕は思っています。ですがリスクコントロールは簡単に真似出来ます。そして、リスクコントロールはトレードをする上で絶対に必要なスキルだと僕は思いますが。

北朝鮮ショック

北朝鮮ショックということなんだけれども、欧州のゴタゴタが再燃しつつもあってややこしい。北朝鮮に限ってはテポドンが日本を横断したときも、こないだの韓国の潜水艦が魚雷で50人殺されたときでも、相場への影響ってあんまりなかったんだよね。欧州のゴタゴタを併せて考えなきゃいけないからややこしいんだよな。

蓋を開けて見ると寄り底全開。幸運なことにT1銘柄はショートでしか持っていなくて、買いは新興のみだった。その持ち越していた新興銘柄群はそのまま全部持っていれば全部プラテンしていたのだけども、マイナス段階で一番自信のあるモノ以外ほとんど切っちゃった。流動性の枯渇が恐ろしくてびびってしまった。あのね、トレードって相場観で負けるのは仕方ないことだと思う。この稼業は勝ったり負けたりの明け暮れだから。それは仕方がない。でも、リスクコントロールで負けることは許されないんだよな。それはこの稼業において一番大事なことだから。流動性が急速にショボったとき、今の相場参加者は腕の立つ奴らばかりだから、無傷では逃げられない。そういうことを考えて早降りしてしまいました。はい、ド下手くそです。

アップティック規制なくなるかもなんだってね。東証は昼休み短縮とかアホなことしやがるから嫌いだけど、これは良いね。空売りで株価が下がるとか都市伝説だから。でも僕が東証というかSECに一番して欲しいことはインサイダー取引の超厳罰化なんだよな。今の罰則だとインサイダー取引ってやり得なんだよ。やったもん勝ち。だからさ、インサイダーの課徴金を100倍とかにして欲しい。んでもって、インサイダーを摘発した捜査官はその課徴金の半分を給料にすれば良い。摘発できないノロマは給料ゼロでOK。インサイダーを密告した奴にも課徴金から大判振る舞い。こうでもしないと金融犯罪ってなくならないんだよね。あと、クソアナリストやクソ新聞記者で袖の下を貰って記事を書いてる奴も全部しょっ引いて欲しいな。市場からインチキペテンクソ野郎を排除することこそ、市場活性化に必要なことだと僕は思いまっせ。東証さん。